ジム・ロジャース講演会(2004/6/12(Sat))

6/12(Sat)に、新宿の東京厚生年金会館にて、パン・ローリング主催の
「ジムロジャーズ、森永卓郎講演会」がありました。

開場11時、開始12時でしたので、自分は、11時30分頃に開場に到着。
会場は、結構綺麗なホールで、1階と2階がありました。
1階にはほとんどが指定席で、自由席が少し、2階は自由席ばかりのようでしたね。
自分が入ったとき、自由席は、既に結構人がいましたが、指定席の方は、あんまり人が
いませんでしたね。

入り口近辺で、「ジム・ロジャース世界大発見」を購入の方に先着100名で、
ジムからサインしてもらえる整理券を頂けるという案内がありました。

早速買おうと思って探したのですが、アナウンスがあってからしか買えないようでしたので、
ひとまず、並べてある本をさっとみて席に戻りましたね。

あと、印象的だったのは、公演中にとりなりの人とか、後ろのほうで、ジムが
喋っている間で、笑ったりするというような、リアクションを起す人が多かったですね。
つまり、英語が分かる人が多かったということですね。
そういう人が結構いたように思えます。
これに驚きました…。

個人的に今回の講演のポイントを挙げるとしたら、
・中国には期待できる
・日本は長期では期待できない
・商品は今後15年ぐらい上がりつづけるだろう
・中国経済のハードランディングを予想している
といった所でしょうか。

#この時の講演会のDVDは、以下のサイトから購入できるようです。
#→http://www.tradersshop.com/


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1997〜2001年にかけて旅をした。
旅から戻って、子供ができた。

2分間の旅のビデオをお見せします。

旅行の話と、投資の話をしていきます。

よく聞かれる質問。


1、どういう所に寝泊りしたの?
農家の納屋などにも泊まったりした。(写真を見せながら)
5つ星ホテルもあれば、そうでないところもある。
この納屋は、ゴキブリが5匹でるという意味での下の5つ星だ。


2、何を食べたの?
テキーライモムシ、犬、イグアナ、ハリネズミ、ヘビ、ワニなど、
その土地のものを食べたし、その土地でやっていることもした。


3、何を飲むの?
水を飲むことには、なかなかなりません。
(世界の水問題を解決したら、これはかなりの投資チャンスになるでしょう)

サハラ砂漠では、ラクダのミルクを朝飲んだりした。

この話を、旅から戻って、ペイジ(ジムの妻。旅の同伴者)の母親にしたら、
「それはちゃんと殺菌してあったのか?」と聞かれた。
答えはもちろん、NOです。
サハラ砂漠の中で、殺菌処理なんてあるはずがないですから。


4、病気にはなりませんでしたか?
これには、非常に気を使っていた。
もし、病気になったら、旅を中止するか、もしくは、そのままオダブツになるかの
どっちかだと思っていた。

私は、全く病気にはなりませんでした。
ペイジは、数回食中毒になりました。
しかも、それは5つ星レストランで食事した後だけでした(笑)。


5、お金はどうするの?
世界中で、金融革命が進行している。
今回、世界を周ってそれを確認できた旅だった。
以前、バイク旅行した時には、お金の手配が大変でした。
クレジットカードもなかなか使え兄し、為替の管理も厳しくて、大変だった。
これが、わずか10年前です。

しかし、今回、全ての国でクレジットカードが使えた。
金融、通信の発達が伺える。
ホテル、レストランでカードが使えるし、
ATMで、ドルや現地の通過も手に入れらることができた。

これは、革命的な変化であると、認識した方がいいでしょう!

詐欺的な行為もあった。
ロシアでカードで、お金を引き出していたのだが、カードを
取っている間にお金が取り込まれていった。
回収するのに、マフィアと絡んだりして(?)えらく大変だった。

ロシアは、マフィアが全てを支配している。
これも、重要なことです!


5、車の整備は?
悪路ばかりだった。
最初は、トヨタにしようかとも考えていたが、いざ、整備が
必要になった時を考えて、ベンツにした。
世界中でどの国にもサービスがあるから。
世界中の独裁者、マフィアは、みんなベンツにのっているからね。


6、どんな歓待を受けたの?
インドでは、像にのって花嫁(花婿?)が嫁ぎに行くのだが、
その像からも歓迎を受けたりもした。

外人だということで、いつも暖かく迎えられた。
(外人なんてみたこともないという国に行ったりもしたので)

アメリカの政策で、反対している人がいることは知っている。
もちろん私も反対だ。
議論もした。

しかし、常にこうして世界に出ることは、大事なことです。
5年で、2回も世界一周をした。
まだ、手も足もある。

もし、次は、頭に1発あるかもしれない…。
でも、まずないだろうと思っている…。


6、何かあぶないことは?
砂漠、内戦、疫病の地域、そういう所を通ったりもした。

ボリビアで、一番腕のいい魔女のところにもいった。
500円で、秘薬がもらえる。株で儲けたり、素敵な相手を
見つけたりする秘薬だ。
しかし、2500円だせば、すべてが解決する秘薬がもらえる。
私は、こも魔女のおばさんから、2500円払って買った。
なので、今だに無事でいられるのです(笑)。

みなさんも、世界一周するときは、まずボリビアにいって、この一番
腕のいい魔女に2500円払って秘薬を買いましょう(笑)。

こういった、世界で何が起ころうとしているかを見ることが大切!


世界で起ころうとしていることで、中国の台頭というのが挙げられる。
21世紀において重要な国です。

19世紀 大英帝国
20世紀 アメリカ
21世紀 中国

中国人は共産主義?
いや、世界で最高の資本主義者だ!

35%を貯蓄に回している
アメリカは2%を貯蓄に回しているだけだ。

中国は、今また上昇気流にのっている。

今年、来年あたりに、中国はハードランディングをするでしょう。

ただ、投資家としてのアドバイスは…。
子供、孫に、中国語をおしえてください。
世界でもっとも重要な言葉となります。

私の娘は、中国語した話さない乳母さんがついている。
おそらく、英語よりも中国語を先に話すことになるでしょう。

ハードランディングがあったら、できるだけ買いをいれましょう。


10〜15年
商品市況が、非常に強気に転じてくるとみている。

欧米、1980から1990、株が良かった
今後、10〜15年、株はぱっとしないだろう。
あんまりお勧めしない。

一方、今まで、商品市況は良くなかった。

しかし…。

98年、商品のインデックスファンドを立ち上げた。
(私が運用しているわけではないが)

みんな、商品に投資をするのを避けてきた。
ずっと低迷してきた。

新聞のニュースだけ見ていてもダメ。
世の中で何が起きているかを見よう。

98年の終わりに立ち上げたのだが、一番パフォーマンスがいい。
商品市況が、上昇に転じた。

今、何が起こっているのか?
歴史を振り返ると分かる。

丁度、株式市場の好況、不況の裏返し。
単なる需給関係。

25年間、誰も商品生産に投資してこなかった。
鉱山、原油…。

世界中の石油生産、ピークを過ぎて生産が減ってきている。

25年間、商品市況は低迷したせいで、供給は先細ってきている。
ところが需要は?

アジア、欧州、北米。
成長している。
非常に簡単なこと!

先月、中国にいってきた。
商品市況取引してている人でも、このことを認識していない。
何でそんなに強気なの?、と言われる。

先月、カナダの資源会社のCEOにあってきた。
今、大変な利益をあげているようだ。
しかし、大規模な投資はしていないのが現状。

私の娘は、金、銀、白金に投資している。
(特に気に入っているわけではないが…)


米ドル。
ウン十年にわたって、世界の通過である。

1987年まで、債権国だった。
しかし、今や債務国。
(対外債務、3〜4兆ドル)

21ヶ月ごとに、1兆ドル積み上がっている。

大変大きな転換が起こっている!
(ドル離れ)
(みんな、どうやってドルの整理をしようかと考えている)

20〜30年。
この辺を十分理解するべし!


娘。
スイスに銀行口座を作っている。
アメリカに口座を持っていない。


特にアジアで重要なこと。
まず、人口の問題。
アジアだけで、36億人。

女性が少ないという問題。

数千年、女性は、2級市民だった。
しかし、どんどん強くなってきた。

現在の人口動態。
韓国では、14歳の女の子100人に対して男の子は120人(だったかな?)。

インドの一部の地域では奥さんが見つからない。

特に中国。
女100に対して、男117人。

今、アジアでは、お嫁さんの方が持参金を持っていく。

しかし、昔のヨーロッパでは、女性が少なくて、男性が持参金を
持っていっていた所もある。

欧米、女性が会社経営したり…。

これが、また、アジアに起ころうとしている。
政治、教育、社会が変わろうとしている。

この辺が分かれば、投資するチャンスが見えていくる。

アジア女性の地位の向上による大きな変化。

14歳から24歳の女性。
とっても大事にしてあげないといけない。
アジアの女性も、男性にもたよらなくてもいいと分かってくる。


#これ以下は、質疑応答です。

質問その1 女性の地位について
Q:日本の若い女性にアンケートをとったら、95%が、ハンサムで優しい
素敵な旦那さんと結婚するのが夢だった。
私は、女性の社会的地位の壁を感じてきた。
今後は、どうなのか?

ジム:だからこそ、チャンスがある!
(誰にでも分かる部分の先を読む)

数字を見てください。
この20年間で生まれた子供について。
(日本でも起こる)

いや、そうじゃないと思われるかもしれませんが、いやでも、変わるだろう。

きちんと数字を確認して、実際に目に見える前に投資するべし。


質問その2
日本政府は、ドルを買っている。
それについて、どう思いますか?
日本政府は、ドルを買わずに、商品市況を買ったり、中国株を
買ったりしたほうがいいのでは?

日本の債券への投資は、考えていない。
15〜20年、債券市場は弱いと考えている。
(日本、アメリカ…)

日本政府、アメリカの国債(ドル)を買っている。
このことは、非常に信じられない。

為替でも、目減りする。
債券市場も、値上がりしない。

日本、世界最大の債権国。
政府がこうやって、みなさんのお金を無駄にしているのは、信じられない!
ほんとに、クレイジーだ!
(短期的な見方?、バカげている)

日本の国債投資と比較して、日本の株式は違う。

日本株の方により多く投資している。
米株は、売ろうとしているが。
日本株は、楽観ししている。
(他のに比べて)

円にも投資している。
(米ドルよりはまし)

日銀、米国債は、買うべきではない。

日銀が、中国国債を買うのはありかもしれないが、
株を買うのは考えられない。

商品。
これから、上昇してきている。
日銀は、国債より商品を買うべきだろうが、
買うとしても、おそらく高くなったところで買うのではないか…。


質問その3
中国の不動産は上がるかどうか?
来年は、ハードランディングなのか?
日本株と中国株どっちがいい?
商品はどうなのか?

中国株は、ハードランディングでは?
でも私は売りません!

今年後半、もっと良い局面で買えるだろう。

商品は、これから長期にわたって、25〜30年(?)挙げつづける。
2013、2021年続くはず!

日本もそうだたt。
1965年で株を売っていたら?
25年間の好況を逃していただろう。

私は売りませんが、一度売って、また頃合をみて買うのならどうぞ!

日本株か中国株か?
私は両方買っている。

中国の方が経済発展は期待できる。
5年経ったら日本株は売るかもしれない。

でも、銘柄でみないといけないから、一概にはいえない。

日本は中国市場で儲けることができる…。

中国株、今年末、来年春、ハードランディング!
ハードランディングがあるにも関わらず、買いだと思っている。

アメリカ、10〜15年、期待できない。


質問その4
ヘッジファンドを開設した理由は?

ヘッジファンドのほうが、儲けられるから。
貧しい家庭に生まれた。
自由になるためにお金を…。

将来どうなるのか調査する。
そういうのが大好き。

本当にそういうことが好きでやれる人は、(ヘッジファンドを起すのは)OK。
誰でもできるわけではない。

自分が何をすきなのか?
成功にはこれが大事。

私自身は、自分のことを分かってきたので、レストランチェーンはやらない。
もしかして、みなさんは、レストランチェーンの方がいいかもしれない。

情熱を傾けれることに取り組むべき。


質問その5
もっとも女性が美しかった国はどこ?

それは日本です!(笑)
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<ジム.ロジャーズ対談>

1、Q:「アメリカの金利上昇、グリーンスパンの政策について」

グリーンスパンの基本的なミス。
・金利を上げるべきときに上げなかった
・バブルをはじけさせるときに、はじけさせなかった
1998年の時点で既に、アメリカの経済は過熱気味だった。
そして、救済をしてしまったのがミス
・ドル紙幣を印刷し続けた
ミレニアムを迎えても、この姿勢は変わらなかった。

アメリカ最後のバブル局面を作ったのは、グリーンスパン。
日銀と同じだ。

そして、株式市場の下げ。
パニック

金利引下げ

日本に対して批判しながら、グリーン.スパンは、
アメリカで同じことをやっていた。

さらに2つのバブル
・個人消費
・不動産
この2つのバブルがはじけるとき、もっと大きなダメージがある。


2、Q:「中国について。最近は、少し持ち直しているが、
それは、中国がソフトランディングという見通しだから。
ジム.ロジャーズさんは、ハードランディングという見解ですが、
それについて教えてください。」

経済が過熱しているので、何とか冷やそうとしている。
もちろんできる可能性はあるが…。

どの国であっても、ソフトランディングをうまくやった例はない。

中国は、15年間で、過熱を冷やそうとして2回やっている。
80年末にやった。うまくいかずに、そして、天安門事件がおきた。
90年半ば。元の切り下げ。

政府は、8ヶ月、4回にわたってクールダウン。
しかし、これは、おそらくうまくいかない。

アメリカ、15回の不況があった。
日本もそう。
1966年、破綻してしまった。
しかし、その後、豊かになった。

中国政府のお手並み拝見。


3、Q:「ジム.ロジャーズが関連している、商品インデックスファンドは、
エネルギー、44%。金3%、小麦7%。
(原油34%)
これについての見解は?」

原油が、高値で42ドル77セント。
今は、37ドル。

このインデックスは、生きていく上で何が大事かという観点から考えている。
エネルギーが一番大切!

どこまで値上げが続くのか?
ここ数年。
大きく伸びている。

中国、今、石油を輸入している。
じゃ、どこから石油をもってくるのか?
(35年間、どこも大規模な発掘をしていないのに)

1バレルー37ドル

インフレ調整を考慮すると、90ドルになっていることになる。

供給は先細りしている。
なので、どこら辺まで価格が伸びていくか分からない。

60〜70〜80〜90?
上がっていくのは確かだろう。
永遠に上がり続けることはない。

穴を掘り出す。

ここ数年、予想を上回る状況だろう。



4、Q:「日本の出生率、東京都は、1.0を割った。
日本の出生率は、1.29%。
・政府債務が大きい
・人口の低下
日本は何をすれば、長期的に買いになるのでしょうか?」

人口問題は大変。
(日本は世界で最悪)

日本の政府債務。誰が処理するのか?

日本が他の国に比べて良いのは、世界最大の債権国であること。
8千億ドルの外貨準備高がある。

日本が積極的に外国資本を取り入れようとしているのは正しい。
(この方面では、良いことである)


他の国はどうしたか?
移民受け入れている。

アメリカは、移民が非常に多い。

欧州。
一部、移民がある。

日本はどうするのか?
(私がどうのこうのいう立場ではないが)

政府は、赤ちゃんを産みやすくする環境を構築するべき。

投資の観点からみたら、おもちゃ、ベビーフードの企業がいいだろう。
(早いうちに変化が見えるのではないか?)

・人口問題
・閉鎖的な姿勢
(外資、貿易)

まだまだ道のりは遠い。


5、Q:「最高の投資は、1945年に日本を買うことである。
1950年、日経平均80円
198?年には460倍。
ジムは、日本株で、何を買ったのか?」

1970年で買った。
1980年代、売りに転じた。

99年、世界一周で。(?)

ショートとして売ろうとしているものはない。

買っているのは、ガソリン販売。
精油(昭和シェル)

アジアにはないから。


商品市況の取引メンバーになるのも手。
そういうメンバーの会社の株もいい。

ブリヂストン、大変な事故の時に買った。

あとは、日本の大手の企業とか。
例えば、松下(大規模リストラが期待できる)

中国人観光で、もうかる所を探す。

日本の高齢社会でもうかる所。


6、Q:「ジムの投資スタンス。
大原則として2つありますね。
・需要と供給
・中央銀行の逆をやる
ここら辺についてどうですか?」

私は、マーケットタイミングをはかるのは全然だめ。


・非常に割安なこと(下がってもそんなに被害が出ない)
・根本的な変化
・この先、非常に伸びる

長期でやりたいし、ずっともっていたい。

日本で商品ブローカーをやっている株式。
(だれも注目していない)

商品市況
10〜15年

もちろんこれらの会社も利益を出す。

冷え切っているところで投資する。

馬鹿げた考え方(と周りから思われるぐらいの時に投資する?)。

チープ、アンド、チェンジ。


7、Q:「投資の上での成功の秘訣は?
・ハードワーク
・歴史
・哲学
この3つを本で上げられていますが。」

私がコロンビア大学で教えた優秀な生徒で、今、ファンドマネージャを
やっている、ようこに、私が何を教えたかを語ってもらいましょう。

--- 以下、ようこさんの話 ---
コロンビア大学で、商品分析(をするような学部?)。
証券会社のアナリストがやているようなことをやった。
例えば、ジョンソン&ジョンソンを徹底的にリサーチして、
授業で買いか売りかを議論する。

例えば、GEのCEOに授業にきてもらう。

事前に徹底的に勉強する。
投資家として、買いか売りか?
何を聞くか?

実践を重視した勉強方法でした。
考え方を実践を通して学んでもらう。
--- ここまで ---

歴史的なものの大切さ!
これを学生がきちんと分かるように気を使っていた。

この企業がどういう経緯で今あるか。

国、企業、どちらにせよ、どこからここまできたのか、
これからどうやって変わっていくのか?

歴史観が必要!

2004 
2014
どうなるか?

哲学。
学生に学ぶように言っている。
ものの見方を学ぶ。

他の人と違うものの見方。
私が教えたもっとも優秀な二人は、日本人女性の二人。


8、Q:「ジム.ロジャースになりたい人はたくさんいると思います。
普段どういう生活をされていますか?」

朝、娘の顔を見る。
エクササイズをする(25年間やっている)

TVはもっていない。
新聞は読む。
(他の国の新聞を読む)
ウォールストリートジャーナルも読んでいる。

トレーディングは、やらない。
株価チェックすることもしない。

大局的なところを捉えよう!!

それをみて、買う、売る、をやる。


投資家として、何もしないというのも1つの戦略。

しっかりと準備、勉強をする。
割安なのを買えばいい。

そして、変化がおきるのを待っていればいい。

1つ注意!
安く買って高く売る。
これをうまくやったときは、非常に危険。
自分を優秀と思うから。
簡単じゃないか!、と思うから。

大きな儲けがあったら、何もしないのがいい!

自分が優秀な人間ではないんだと分かってくることが大事。

私がいくつかミスをおかした件。
レイジーだった。
手を抜いた。
やるべきことをやらなかった。

ミスは、自分の問題。
運が悪かったというものでもない。
全部私が悪かった。


9、Q:「どのようなマネー教育を娘にさせるのか?」

お金は与えない。
自分で苦労して手に入れるものだと分からせるため。

自立心をもつこと。
何に対しても疑問を持つこと。

娘を甘やかしてはいけない。と思うが、娘がニッコリ
すると、その決意も砕け散ってしまう(笑)。


--- 以下は、質疑応答です ---
Q:「商品市況についてどう考えているのか?」

そろそろ調整があっても良かった。

15年間の上昇局面においては、
上がるし下がることもある。

中国のハードランディングの時に、調整があるかも。
これがキッカケになるかもしれないし、他のがきっかけかもしれない。
とにかく、何かのきっかけであるだろう。

砂糖、オレンジジュース、コーヒー。
私が言い出した時は、3つとも非常に割安だった。
農園を処分してしまおうかという状況だった。

消費がその分減るわけではない。
砂糖は、エタノールに。
ブラジルがそれをやっている。
砂糖からエタノールを作って、ガソリンの代わりにしている。


Q:「ブリックスについてはどう考えているのか?」
特にインドについて?

世界第二位の人口、10億人。

投資先としてみたら、全然ダメ。
国としての体をなしていない。

10億人いるといっても、言葉、民族、宗教が違う。

ガンジー首相が、外人、資本主義をダメにした(?)

官僚主義がすごい。

ビジネスはインドではダメ。

そもそもイギリス人から官僚主義を学んだ。
インドはそこから一歩先の官僚主義で、かなりひどい。

部屋の主人(官僚)がみえないくらい紙がつみあがっている。

インフラ整備、まだまだ。

平均時速、20キロしか出せない。

中国は、トラックが700キロ(?)だせる。

デリ
ボ???
カルカッタ
3つの都市で、それぞれ違う携帯が必要だった。
アフリカのタンザニアでさえ、1機種でいいのに。

インド人で、12歳まで学校にいくのは、60%。

91年、経済破綻。
民間資本を取り入れるといっていたが…。

2001年にもう一度インドへいったが、民間企業はパン屋だけだった。

最近のインドは、変えようとしている。
言っていることは正しくなってきた。

この25年間どうだったか?
中国の倍あったが、今は逆転。

インドについてもっと知りたいと思うかい?

もうひとことだけ。

半年かけて、娘を連れて、旅をしたい。

景色がすばらしい。
文化の深みがすばらしい。
でも、投資先としてはダメ。



Q:「私は20〜30年、日本で生きていくだろうけど、
今後、どのようにして資産を守っていくべきか?」

インフレはすすむだろう。
物価が上がる。

円の価値は、米ドルでみると上がるだろう。
米ドルは下がる。

どうやって、資産を守るのか?

上がっていくものを買うべし!

商品ブローカー。
穀物取引所の会員になるのもいい。
農業はどうか?(笑)(資産を守るという意味で)

鉱山、木材。

オーストラリア
ニュージーランド
カナダ
これらの資源国を買うのはどうか。

商品が上がる所で不動産投資も考えられる。
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