「ピーター・リンチの株で勝つ」を読む。

六つの分類。
・低成長株
・優良株
・急成長株
・市況関連株
・業績回復株
・資産株

自動車は、市況関連株なのかな?
あと、優良株もいいけど、急成長株にも
ある程度の投資はした方がいいのかな?




>もしコカ・コーラのPERが15倍なら、この会社は年率で
>15%の成長を期待できるし、もしPERが成長率より
>低ければ、それはバーゲン価格である。仮に年率12%
>で成長する会社があるとして、そのPERが6倍なら大いに
>魅力的である。一方、成長率が6%でPERが12倍なら
>これは魅力に欠けるし、いずれは株価が下がるだろう。
>一般的に、PERが成長率の半分だときわめて魅力的だし、
>PERが成長率の二倍なら非常に危ない。われわれの
>マゼラン・ファンドではこの方法で株式を評価している。

なるほど…。
とある会社の予想EPSが以下のようだとすると…、
2003 0.25
2004 0.3
これは、EPSの成長率は、0.3 / 0. 25 = 1.2倍。
つまり、20%かな?
もし、株価が4.1だとしたら、2003年業績予想でPERは、
4.1 / 0.25 = 16.4倍。
この16.4というPERは、成長率20%とくらべると、何倍か?
16.4 /20 = 0.82...
となる。
う〜む…、これはどうなんだろうか…
まぁ、PERへの理解度が少し進んだ気がしました。

とある会社が、
2003 0.25
2004 0.34
で、株価が4.1だったら?
0.34 / 0.25 = 1.36。
成長率は36%。
PERは、
4.1 / 0.25 = 16.4。
16.4 / 36 = 0.4555...
お、半分以下ではないか!


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キャッシュフローとは、会社が事業を行って得るキャッシュの量である。
すべての会社がキャッシュを手に入れるが、ある会社は他社に比べて
キャッシュを得るための支出が多いことがある。

ビッグ・アイアン社の場合。
最初の都市に高炉の改修のために8000万ドルの支出をしなかったら、
細心の設備を持つ会社に負けてしまう。キャッシュを得るためにキャッシュ
を使うのであれば、その結果は知れている。
フィリップモリスにはこの問題はないし、ペップボーイズもマクドナルドも
同じである。

メーカーや小売を問わず、在庫が増えるというのは悪いサインである。

もし、顧客を失うことなく毎年のように値上げができるビジネス(たとえば
習慣性のある煙草のような)を見つけられれば、それは最高の投資物件
である。衣料品やファーストフード業界がフィリップもリスのような値上げを
すれば、たちまち倒産してしまうだろう。

成長率に関していま一つ付け加えると、すべてが同じだとすれば、たとえば
20%の成長率でPER20倍の会社と、10%の成長率でPER10倍の
会社なら、前者を買うほうがいい。

20%成長の株が、とくに長期保有の場合、市場でいかに大きな夢を
もたらすかということである。

もしあなたが好不況にかかわらず長期に保有するのなら、総じて
高い利益率の会社を、そして業績回復株をねらうのなら低い利益率
のところ、ということになる。
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9ないし10%というのが、一般的かつ歴史的にも平均的な長期投資の
収益率である。

このように多くの便利な投資方法があるにもかかわらず、あえて
自分で銘柄選びをするとしたら、複利で12〜15%には回るように
せねばならない。

すなわち、小口投資家が一年に一度売り買いをすると、自動的に
4%失うことになる。費用を差し引いて12〜15%儲けるためには、
株が16〜19%上昇しなくてはならない。売買回数が増えるほど、
インデックス・ファンドや他の投資信託に勝つのは大変になる。

もし私がウォルマートという一つのバスケットを持っていたとしたら、
私は喜んですべての卵をそのなかに入れる。一方、コンチネンタル・
イリノイのバスケットなら、それにすべてを賭けるというのはとても
ハッピーとは言えないだろう。ショウニーズ、ザ・リミテッド、ペップボーイズ、
タコ・ベル、サービス・コーポレーション・インターナショナルといった
五つのバスケットを渡されたら、私の卵をこれら五つに分けるというのは、
悪くない考え方だと誓って言う

要は、銘柄数をいくつにするかえはなく、それぞれの会社がいかに
よいのかを調査することが大事で、ケースバイケースということになる。

私の考え方としては、以下のような銘柄をたくさん保有することが
ベストである。
1、自分の得意な分野に関係する銘柄
2、あらゆる調査の結果、非常に有望な見通しを発見したとき。

ただ、ポートフォリオの多角化のためにということで知らない銘柄を
組み入れるのは賢いとは言えない。

かといって、一銘柄だけを保有するのは、それほど安全ではない。
あなたの最善の努力にもかかわらず、時に不測の事態の犠牲に
なる株かもしれないからだ。小さめのポートフォリオでは、三ないし
十銘柄保有するのがよいと思う。複数の恩恵を受ける可能性が
あるからだ。
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ここでは、ポートフォリオ管理に関係した売り方に限定して、触れて
おきたい。私は、常に銘柄やストーリーをチェックして、事情の変化に
応じて保有株を買い増したり、減らしたりしている。しかし、そのとき
どきに予想される投信の解約に応じるための売りを除いては、
現金化することはない。現金化というのは、株式市場から降りると
いうことだ。状況に応じて株の入れ替えを行い、常に株式市場に
とどまるというのが、私の考え方である。もしあなたが、ある金額を
株式投資に向けようと決めたのなら、常に株に投資続けること。
これがタイミングの悪い行動や、もたつきから、あなた自身を救う
ことになるだろう。

もし、あなたが「株価が25%下がったら押し目買いする」という
決心ができずに、「25%押したら売ってしまおう」という致命的
に誤った考えをすてることができないようなら、あなたは株式
市場で正当な利益を得ることなど、決してないだろう。

ストップ・ロスの注文というものは、不思議なことに、損失を
防ぐというよりは、株が10%下がって投げることによって損を
確定してしまうことを保証するもののように感じられる。とにかく
ストップ・ロスによって、あなたはタコ・ベルを10回以上も失う
ことになっただろう。
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私なら、業績も伸び続け、ビジネスも拡大し続けていて、障害になるものが
ない限り、高成長会社の株は持続する。そして、数ヶ月ごとに、始めに聞いた
ストーリーがまだ生きているかどうかをチェックし、また二つの成長株を保有
していれば、一方の株価が50%上昇し、そのストーリーの基盤が疑わしい
と思えばそれを利食って、株価が下がり気味か、あるいは変わらずとも、
ストーリーがよくなってきた第二の成長株への投資を増やすだろう。


売り買いのベスト・タイミング

1つは、年末の税金対策のための売りが出る時期。

もう1つは、数年に一度株式市場に起こる、暴落や反落、
言うなれば、相場がくしゃみや咳をするときだ。


いつ売るか

この頃私は、売り急ぎそうに感じたら、なぜこの株を買ったのかという
始めの理由を思い起こすように努めている。

本当の売り時はいつか

つまるところ、もし、なぜこの株を買い始めたかを知っていれば、
いつ手放したらよいかも自動的にわかるだろう。


(11)これは逃がしてしまったが次は捕まえよう

もし、ホーム・デポを低価格で買い損なったので、次のホーム・デポとして
スコッティーズを買ったとする。おそらく、またミスをすることになる。
ホーム・デポは、上場以来25倍にもなったが、スコッティーズは25〜30%
上がっただけで、同時期の市場平均と比べても見劣りしている。
同様のことは、ピードモントを買い損なってピープル・エクスプレスを買うとき、
またプライス・クラブではなくウェアハウス・クラブを選んだときにも起こる。
多くの場合、割安の、”次のもの”に飛びつくよりは、高くても本命の、
よい会社を買うほうがはるかによいのである。
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ウォーレン・バフェットは、株式の先物やオプションは違法にすべきだと
言っているが、私も賛成である。

カラ売りの恐ろしいところは、たとえあなたがその会社の弱体を
確信したとしても、他の投資家がそれに気がつかず、さらに株価が
あがってしまうことである。

ポラロイドは、すでに馬鹿馬鹿しいほどの値段になっていたが、
さらにそこから倍の300ドルなどというとんでもない値段になったり
したら、どうするだろうか。もし140ドルでカラ売りをしていたとしたら、
さぞかし気がかりなことだろう。しかも、手元に10万ドル程度の資金が
なければ追い証が払えず、手仕舞いをせざるを得なくなり、莫大な損失が
現実のものになってしまう。
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